最近話題の美容成分「フラバンジェノール」
化粧品にも配合されたものが発売されていますが、「フラバンジェノール」にはどんな効果・効能、あるいは副作用があるのでしょうか?
化粧品販売ページでは書かれていない「フラバンジェノール」について解説します。
フラバンジェノールとは?
ここ数年、赤ワインに含まれる「ポリフェノール」には、抗酸化作用があり、動脈硬化や、脳梗塞を防ぐとのことで、赤ワインを好んで飲むようになったという人も多いのではないでしょうか?
ポリフェノールというのは、植物の葉や種子、果皮、樹皮などに含まれている成分で、植物が自身を守るための働きをするものです。
フラバンジェノールはこの「ポリフェノール」の仲間なのですが、
その抗酸化作用はビタミンCの約600倍
同じポリフェノールの一種であるブドウ種子エキスの約4.5倍
フランス海岸に生息する松の樹皮は、厚みは日本の松の2倍以上、2~4㎝もあります。
このなかにフラバンジェノールを含有していますが、高濃度のOPCを含んでいます。
OPCというのは、「オリゴメリック・プロアントシアニン」のことで、カテキンが2~4個結合した構造で、ポリフェノール成分の中でも特に効果が高いことが知られています。
フラバンジェノールの美容効果
お肌が酸化すると、シミやしわ、くすみ、乾燥、たるみなどの肌トラブルが発生します。
フラバンジェノールの抗酸化作用で、お肌の老化を食い止めます。
紫外線により発生した活性酸素が色素細胞を刺激して、メラニン色素が作られることでシミができます。
通常は、メラニン色素はターンオーバーによって上へ押しやられてやがて剥がれ落ちるしくみなのですが、ターンオーバーがおいつかないとシミになってしまいます。
フラバンジェノールは、過剰な活性酸素の生成を防ぎ、シミを予防します。
プルンと弾むハリのあるお肌のカギはコラーゲン。
コラーゲンは年齢とともに減ってきますが、フラバンジェノールには、コラーゲンの生成を促進させる働きがあります。
また、コラーゲンを分解しようとする悪玉酵素コラゲナーゼの活性を阻止して、コラーゲンの減少を食い止めます。
コラーゲンと並んでお肌のハリにかかせないのがエラスチン。
コラーゲン繊維の周りにコイルのように伸縮して弾力を与えます。
エラスチンを分解する悪玉酵素エラスターゼの働きを抑えるのが、フラバンジェノール。
エラスチンの弾性を取り戻すことで、ピンとはった若々しい肌へ。
うるおいが保たれているお肌のポイントは水分量。
水分量は年齢とともに減ってきます。
それは皮膚組織の保水成分であるヒアルロン酸が減ってしまうから。
フラバンジェノールは、ヒアルロン酸を分解する悪玉酵素ヒアルロニダーゼの活性を抑えて、ヒアルロン酸保持に役立ちます。
悪玉酵素ヒアルロニダーゼは、肌の炎症を引き起こします。
フラバン所ノールは、この働きを抑える力が強力なため、敏感肌やアレルギー肌にも有効です。
顔色がくすんで見えるのは、ターンオーバーが正常でないことだけでなく、血液のめぐりも関係しています。
フラバンジェノールの血行促進作用で、血液の循環をよくして血行改善することで、顔色がよくなるだけでなく、肌の衰えを早める老廃物も溜まりにくくなります。
目の下のクマが薄く案ったり、顔色が明るくなったり、透明感が出たり、血行を改善するとお肌の悩みはかなり改善されます。
フラバンジェノールには脂質の吸収を抑制する働きがあります。
つまり、内臓脂肪や皮下脂肪がたまるのを押させてくれるということで、美肌とダイエットにも効果が期待できます。
フラバンジェノールは血管壁に働きかけて、血管の透過性をよくして、むくみを解消します。
血流が改善されるので、冷え症や肩こりも改善します。
フラバンジェノールを配合した化粧品
フラバンジェノールを配合したサプリメント
まとめ
美容ということで、抗酸化作用が注目されているフラバンジェノールですが、
フラバンジェノールには、そのほか血行改善、消臭作用もあり、育毛剤や、メタボリック症候群、口臭予防、歯周病対策などの研究も進んでいます。