最近どうもシミが気になる・・・
そう思って美白化粧品を使い始めたけど、いっこうに改善されないという方は、シミのタイプに合った対策ができていないのかも。
シミにはいくつかの種類があるのです。
シミの種類によってはいくら美白化粧品を使ったところで、改善されないものあるのです。
まずは自分のシミのタイプを知りましょう。
老人性色素斑
最も多いタイプのシミです。初期の段階なら美白化粧品は有効です。
- 普段はノーメイク
- 20歳を過ぎてから日焼け対策をしてこなかった
- 1㎝前後の丸いシミが増えてきた
- シミをさわると少し盛り上がっている
日々の日焼けの積み重ねによってできたシミです。
初期段階のうっすらとしたシミなら美白化粧品で改善されることもありますが、
定着してしまったものは皮膚の構造が変化してしまっているため、美白化粧品での改善は望めません。
その場合は、レーザー治療などでとることが可能です。
目の下に合った1㎝ほどの丸いシミでしたがきれいにとれました。
20歳くらいの時から気になっていたシミ。
こんなに簡単なら、もっと早くやっておけばよかったと思いました。
これ以外に、初診料とアフターケアの美容液と、再来院費用で全部合わせて3万円ちょっとくらいだったよ。
肝斑(かんぱん)
- 30代後半から50歳くらいになって突然できた
- 妊娠中やピル服用中、更年期にできた
- 頬骨の高い部分に左右対称にできている
- べたっとした広いシミ
- 夏場は少し色が濃くなる
- 生理前に濃くなることがある
- ストレスが多い
女性ホルモンの乱れが原因でできるシミです。
レーザーなどでの治療はできませんが、美白化粧品のケアは有効です。
女性ホルモンの乱れが原因なので、規則正しい睡眠や食事、ストレスのない生活をこころがけましょう。
トレネキサム酸という内服薬、桂枝茯苓丸(かいしぷくりょうがん)という漢方薬も有効です。
炎症性色素沈着
- ニキビや虫刺されの跡がなかなか消えない
- ニキビができたのでノーメイク
- クレンジングはこするタイプ
- 肌をこするマッサージを習慣的にやっている
ニキビの跡や、虫刺され、傷などの炎症の跡がシミになったもの。
頬から顎にできるニキビは、特に炎症性色素沈着になりやすいです。
合わない化粧品を使い続けることで、炎症を起こしてそれが炎症性色素沈着になっている場合もあります。
日焼けをすることでさらに進行してしまいます。
まずは美白化粧品でお手入れ。
ニキビができている人は日焼けに気をつけましょう。
また、このタイプのシミにはピーリングが即効性があります。
レーザーによる消去はできません。
脂漏性角化症
- イボのように盛り上がったシミ
- 表面がぼつぼつしているシミ
- 出来始めは痒い
大きさは2~3㎝ほど。
加齢や紫外線の影響で皮膚の構造が変わってしまっているシミなので、美白化粧品は効果がありません。
レーザー治療が有効。
凍結療法もあります。
雀卵斑
- 10代の頃に出来始めた
- 色が白い
- 鼻を中心に小さなシミがたくさんある
- 形は三角形や四角形
いわゆる「ソバカス」とよばれるものです。
外人に多くみられます。
遺伝によるものなので、治すことはできません。
日にあたるとさらに濃くなるので、紫外線対策をしっかりとしましょう。
レーザーによる治療は可能ですが、遺伝性のものなので再発する可能性もあります。
まとめ
シミといってもタイプはいろいろ。
でも共通しているのは、UV対策を怠るとさらに進行してしまうということです。
季節に関係なく美白ケアは必要ということですね。
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出典:一生ものの美肌をつくる正しいエイジングケア辞典 皮膚科医 吉木伸子 高橋書店